i-Reporter導入で現場のDXを推進
現場帳票の電子化とペーパーレス化で、製造現場の業務効率を大幅に改善しました。
- i‐reporter
- 製造業
ご依頼の背景
現場帳票の電子化とペーパーレス化で、製造現場の業務効率を大幅に改善しました。
製造業の多くのお客様が、紙やExcelによる帳票運用に課題を抱えています。弊社は、現場帳票ペーパーレス化ソリューション「i-Reporter」の導入をご支援しました。単なる帳票の新規作成や改修に留まらず、弊社の技術力を活かしたAPI連携による他システムとのデータ連携や、豊富なノウハウに基づく確実なバージョンアップ作業を実施。現場のペーパーレス化を推進し、お客様の生産性向上と業務効率化に大きく貢献しました。
抱えていた課題
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01
紙やExcelによる帳票運用が、業務の非効率性を招いていた
製造現場では、多くの帳票が紙やExcelで運用されていました。そのため、手書きによる記入ミスや転記作業の発生、帳票の保管や検索に多大な工数がかかるなど、業務の非効率性が大きな課題となっていました。
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02
i-Reporterのバージョンアップ作業が困難で、着手できずにいた
i-Reporterのバージョンアップは、データ移行作業も伴うため数日間の業務停止が必要になる大規模な作業です。365日稼働している工場では、万が一の失敗が許されないため、リスクの高さからバージョンアップを断念されるお客様も少なくありませんでした。
導入ソリューション
API活用による高度な帳票作成とシステム連携
i-Reporterの標準機能だけでは対応が難しい要件に対し、弊社はAPIを活用した開発で対応しました。他システムで管理されている情報を帳票の初期値として自動で埋め込んだり、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)から検査実績をリアルタイムで取り込むといった仕組みを構築。これにより、手入力を大幅に削減し、入力ミスを防止します。あるお客様の事例では、APIを利用して毎晩6,000もの帳票を自動作成するバッチ処理を開発し、大幅な業務効率化を実現しました。
システム連携による帳票自動作成フロー
豊富なノウハウに基づく、安全・確実なバージョンアップ
メーカーから提供される情報が簡素なため、お客様自身でのバージョンアップ作業は非常に困難です。弊社は、複数案件で培った豊富な経験とノウハウを基に、詳細な手順書を整備しています。これにより、お客様の業務への影響を最小限に抑えるための最適なスケジュールを策定し、安全かつ最短時間でのバージョンアップを可能にしました。業務停止が事業継続の大きなリスクとなるお客様に、安心してシステムを最新の状態に保つ価値を提供しています。
導入効果
現場のDXを推進し、大幅な生産性向上と業務効率化、データ活用の促進を実現しました。
i-Reporterの導入と弊社の技術支援により、長年の課題であった紙帳票の運用から脱却。ペーパーレス化によるコスト削減はもちろん、データに基づいた迅速な意思決定が可能になりました。
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01
生産性向上と業務効率化
手書きや転記作業が不要になったことで、現場の作業工数が大幅に削減されました。また、API連携によるデータ自動入力で、ヒューマンエラーを撲滅し、データの正確性が向上。生産性の向上に大きく貢献しています。
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ペーパーレス化の実現
帳票がすべて電子化されたことで、紙の印刷、保管、管理にかかっていたコストとスペースを削減できました。また、過去の帳票検索も容易になり、必要な情報へ迅速にアクセスできる環境が整いました。
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データ活用の促進
i-Reporterで入力・収集されたデータは、弊社の得意とするBIツール(Dr.Sum、MotionBoard)と連携させることで、リアルタイムに「見える化」できます。これにより、品質管理や生産状況の分析が容易になり、データに基づいた改善活動の促進に繋がっています。
担当者の声
エヌデーデー担当者からの声
弊社は、i-Reporterの導入において、お客様の業務を深く理解することを第一に考えています。特にAPIを活用した開発は、マニュアル情報が少ない中で試行錯誤を重ねてきた弊社の経験とノウハウが活かせる領域です。お客様の「こんなことができたら」というご要望を技術で形にし、業務効率化に貢献できたときに大きなやりがいを感じます。また、安全性が最優先されるバージョンアップ作業も、弊社がドキュメント化した手順に則って着実に実施します。今後は、i-Reporterで蓄積されたデータを活用した「見える化」のご支援にも力を入れ、お客様のDXをさらに推進してまいります。

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