AIによる法令検索支援サービス「リーガルカメラアシスタント」を開発
2025年04月07日 株式会社エヌデーデー
株式会社エヌデーデー(本社:東京都中野区、代表取締役:塚田 英貴、以下 NDD)は、デジタル庁が主催する「法令」 ×「デジタル」ハッカソンにおいて、チーム「NPClouder」が開発した「リーガルカメラアシスタント」が優秀賞として表彰されました。
リーガルカメラアシスタントは、弁護士など法務に携わる専門家の業務効率化を目的とした AI 法令検索支援サービスであり、依頼人とのヒアリングメモや画面共有など、複数の形式のデータを取り込み、必要となる法令や条文を AI が自動で提案します。
画面イメージ
※なお、本サービスは現在試作品(プロトタイプ)段階であり、正式な製品提供を行っているものではありません。
本サービスが生み出す価値
1. 弁護士の業務負担を軽減
・ 依頼人との会話やヒアリングメモを取り込み、AIが調査すべき法令を推定。
・ e-Gov法令APIを用いて、常に最新の法令条文へのリンクを提示するため、手作業による検索の手間を削減。
2. 本来の専門業務へ注力可能
・ 弁護士が行っていた大量の法令リサーチをAIが支援することで、法的検討や依頼者とのコミュニケーションなど、付加価値の高い業務にリソースを振り向けられる。
3. 直感的かつ幅広い利用シーン
・ テキストはもちろん、Excelや画像ファイル、画面キャプチャなど多様な形式のデータからヒアリング情報を取り込める。
・ 既存の業務プロセスに合わせてシームレスに導入できるため、専門知識に依存しない運用が可能。
利用した技術
1.Gemini API
・ Multimodal Live APIを使用したマルチモーダルな入力と関連法令の提案
2.Google Cloud
・ Cloud Runサービスを活用したフルマネージドなWebアプリケーション稼働環境
・ Google CloudのCloud Shell Editorを活用した高速開発
受賞に至った背景
今回の「法令」×「デジタル」ハッカソンは法制事務の効率化、より分かりやすい国民への法令データの提供、法令データを利活用した新たなビジネスの創出を目的として開催されました。
チーム「NPClouder」が開発したリーガルカメラアシスタントは、弁護士が普段悩まされがちな膨大な法令の中から、相談内容に合った法令や条文を調査する負担を解決するアプローチが高く評価されました。
また弁護士以外に法的論点に接する人たちに対してのサービス拡張性に可能性を感じる、といった評価もいただきました。
受賞コメント
このたび、「法令」×「デジタル」ハッカソンにて本チームのサービスが優秀賞を受賞でき、大変光栄に存じます。今回のサービスは「いかにサービスを利用する側の負担を減らすか」「ハルシネーションが含まれる可能性のあるAIの回答をいかに実務で活用できる形にするか」を重視し、開発を進めてまいりました。
またAI活用がまだ広く浸透していない地域の弁護士の方々を対象とし、AI技術と実際の利用者を結びつける懸け橋となれるよう努めました。こうした取り組みが評価され、今回の受賞につながったことを大変うれしく思っております。私たちエヌデーデーは、これからも技術面での研鑽を積み重ね、お客様との橋渡し役となるべく邁進してまいります。(NDD 金子)
お客様の問い合わせ先
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